MCU映画を観てきた人ならば耳にしたことがあるであろう『ダークホールド』
マーベル作品に度々登場しては物語のキーアイテムになっていました。
本記事では改めて『ダークホールド』とは何なのか、その紹介と作品別の解説をしていきます。
ダークホールドは複数作品に登場する
まず先に言っておくとダークホールドは複数作品に登場しています。
1つは「エージェント・オブ・シールド」、2つ目は「ランナウェイズ」、3つ目は「ワンダヴィジョン」、そして「ドクターストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」の4作品で扱われています。
ここで浮かび上がってくる疑問が、これらの作品に登場するダークホールドは共通のものなのかということ。
というのもワンダヴィジョンとストレンジは同じ世界線を共有しているMCU系列になりますが、エージェントオブシールドに関してはグレーの扱いです。
一応同じ世界線ということになってはいますがMCUと直接的に関係することはないため実質的には系列外の立ち位置になっています。
そしてランナウェイズというドラマに関してはあまり知名度は高くないのですが、これもれっきとしたマーベルドラマでこちらもMCUとは関係のないドラマシリーズになっています。
ドラマの詳細についてはこちらの記事をご参考ください
それぞれの作品にダークホールドが登場しているため実は同じ世界線の可能性があるのではないかと言われています。
そこでそれぞれの作品のダークホールドにフォーカスを当てながら考察を進めていこうと思います。
ワンダヴィジョンのダークホールド
まずはMCUにおいて初登場となったワンダヴィジョンから見ていきます。
ダークホールドを所有していたのは本作のヴィランであるアガサ・ハークネスという魔女でした。
彼女はダークホールドを使用してワンダの能力を奪おうとしました結局ワンダに敗れて失敗しました。
写真を見ても分かるように本はボロボロになっているのが分かりますね。
ワンダヴィジョンを手掛けた製作陣によるとこのダークホールドはドラマオリジナルのものとして制作されたものと明かしています。
エージェントオブシールドのダークホールド
マーベル作品でダークホールドが最初に本格的に扱われたのはこのドラマでしょう。
登場するのはシーズン4になります。
見た目はワンダヴィジョンのものとは反対に綺麗な状態で登場しています。
表紙のデザインを比べても全くの別物に見えるのが分かるかと思います。
エージェントオブシールドでは大きな役割を果たしており、人間の要領ではカバーしきれないほどの膨大な知識を持つダークホールドを人工知能を持つロボット”エイダ”に読ませることでシールドを救うなどしていました。
しかし最終的には悪用されないようにゴーストライダー(ロビー)が地獄へ持ち帰り隠すことで誰の手にも渡らないように封印して事なきを得ました。
ランナウェイズのダークホールド
こちらの作品では女性魔術師モーガン・ル・フェイがダークホールドを所有していました。
異次元と現実を繋ぐためにモーガンはダークホールドを利用して架け橋を作ろうとしましたがランナウェイズたちに阻まれその計画は失敗に終わりました。
魔法を使うことができるニコもダークホールドを読むのですが、その影響で暴走する様子も描かれています。
表紙を見てみるとエージェントオブシリーズに登場したダークホールドの見た目が一致することがわかります。
ドクター・ストレンジのダークホールド
ドクター・ストレンジの続編映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』ではドラマ『ワンダヴィジョン』に登場したダークホールドと同じものが登場しています。
本作ではダークホールドはかなり大きな役割を担っており、別ユニバースの自分を操る「ドリームウォーク」をするための手段として利用されていました。
さらにダークホールドと対をなす「ヴィシャンティの書」も登場しました。
ヴィシャンティの書は魔術師が勝利を収めるために必要なものを与える力を持っておりストレンジはワンダに対抗すべくこの書を手に入れようとしますが結局ワンダに燃やされてしまいます。
別ユニバースに飛ばされた挙句ユニバースを行き来することのできるアメリカ・チャベスとはぐれてしまったストレンジは闇落ちしたシニスターストレンジと闘いダークホールドを奪うことに成功します。
そしてストレンジはワンダのいるユニバースにいるディフェンダーストレンジの死体を使い「ドリームウォーク」をすることでワンダを再び阻止しようと戦いました。
ダークホールドは同一のものなのか
さてここからは本題になりますが、これらの作品に登場するダークホールドが同じものなのかどうか、というところに話を戻します。
結論から言うと、『同一のものではない』と筆者は考えています。
決定的なのはドラマ「ワンダヴィジョン」製作陣が過去の作品は参照せずMCUのダークホールドとして登場させているという証言があるということです。
↓参照記事
つまり過去作品との繋がりを視野に入れずダークホールドを登場させており、あくまでもオリジナルのデザインとしてダークホールドを描いています。
ただしだからと言って過去作のダークホールドが全くの無関係なのかというとまだ可能性は残されていると思っています。
残された可能性
その可能性というのはダークホールドの【写本】が存在している、という説です。
というのもドクター・ストレンジの続編にてワンダが所有していたダークホールドが実はただのコピー(写本)で、本物のダークホールドはワンダゴアにあることが判明しました。
このことから写本が複数存在していてもおかしくないのではないかと考えています。
この説を推したいのには理由があ流のですが、まずは1度こちらのツイートをご覧ください。
『エージェント・オブ・SHIELD』クロエ・ベネット、「マーベルの初アジアンヒーローだよ」と。初〜は仲良しシム・リウ…のこと…と思わせて、実はクロエ自身のこと。 https://t.co/go5PpIzu2r
— 光岡三ツ子 (@mitsumitz) June 16, 2022
左はご存知の通りシャンチーを演じたシム・リウとエージェント・オブ・シールドシリーズで長年に渡って主人公を演じてきたデイジー役のクロエ・ベネットです。
実はクロエの父親は中国人で本名はクロエ・ウォンと言います。MCU初のアジア系ヒーローとして有名になったシャンチーですが、ドラマを含めるとデイジーの方が先になります。
気になるのはなぜこの二人が一緒にいるのか、ということですよね。
プライベートで連絡を取り合って会っているだけと言われればそこまでですが、今後のMCU作品で共演した時のタイミングで撮ったという希望を抱かずにはいられませんw
Just announced in Hall H:
— Marvel Studios (@MarvelStudios) July 24, 2022
Marvel Studios' Secret Invasion, an Original series, streaming Spring 2023 on @DisneyPlus. #SDCC2022 pic.twitter.com/Werg7vGvlP
シールドエージェントとして活躍しているということもあり、ニック・ヒューリーが主人公を務めるドラマ『シークレット・インベージョン』に登場するのではないかとも噂になっています。
もし噂が本当なのであればデイジーは晴れて正式にMCUの仲間入りとなり、そうなるとエージェント・オブ・シールドでの出来事も同じ世界線として正式に認められるようになるはずです。
そうなってくるとダークホールドのビジュアルがワンダヴィジョンと異なっている辻褄合わせが必要になるのでその後付け理由として1番簡単で納得しやすいのが【写本】ということにする、となるわけです。
またデイジーはテリジェンミストにより特殊能力を授かったインヒューマンズとして描かれており、今後MCUがインヒューマンズを深掘りしていくのであれば彼女以上に相応しいキャラクターはいないでしょう。
まとめ
以上でダークホールドに関する登場と考察の紹介でした!
基本的に別物として考えてはいますが、今後のMCUの流れ次第ではいくらでも結びつけは可能だと思っているので今後の動きに注目ですね!
最近ではフェーズ5以降の作品についてもラインナップが発表されたので詳しくはこちらの記事をご参照ください!
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