前々から噂されていたマルチバース設定がついに正式なものとして登場するようになり、マーベルファンにとっては今後の作品にはますます期待が高まります。
そんなマルチバースの概念についてまだイメージがふわっとしている人に向けてそれがどんなものなのかを作品を交えながら解説していきます。
※マーベル作品のネタバレ無しverと有りverに分けて解説していますのでまだ観ていない作品がある方はネタバレ無しverをご参照ください。
マルチバースとは?(ネタバレ無し)
日本語に置き換えると『多次元宇宙』といい、英語にすると【multiverse】になります。
いま私たちが住む地球は宇宙、すなわちユニバースに存在していますよね。
マルチバースのマルチは多数という意味を持っていますが、ユニバースのバースとくっつけて多数ある宇宙という解釈をしてもらえば分かりやすいと思います。
SF映画などでもよく出てくる馴染みある言葉でいうと『パラレルワールド』という風に捉えてください。
念のため解説すると、例えばアイアンマンが活躍している世界をAとしたとき、アベンジャーズメンバーに誘われて承諾するトニーと断ったトニーがいたとします。
承諾したトニーは我々の知っているAの世界のトニーですが、断るという選択をしたトニーは別な次元を生み出しそれがBの世界に分岐します。
またさらにニューヨークの戦いで生き残ったトニーと死んでしまったトニーもいたとしたら死んでしまったトニーはA’の世界に分岐します。
このように世界は1つではなくて様々な宇宙に分岐し世界(ユニバース)が複数存在している考え方を『マルチバース』という風に呼んでいます。
そしてA世界のトニーとB・A’のトニーは同一人物ですが全く同じ訳ではなく微妙に違いのある人物として存在します。そしてロキのドラマシリーズではAの世界を基準としたときにBとA’のトニーのことを『変異体』という呼び方をしていました。
マルチバースとは?(ネタバレ有り)
ではここで少し理解できたところで最近公開されたスパイダーマン:ノーウェイホームを例にマルチバースや変異体の存在について見ていきましょう。
※ここからは『スパイダーマン:ノーウェイホーム』『スパイダーマン:ファーフロムホーム』『ワンダヴィジョン』『ロキ』のネタバレを含む内容となっています。ご了承ください。
マルチバースが初めて正式に扱われた作品
先ほど解説した『マルチバース』ですが、その存在自体は他作品でも度々ほのめかされてきました。
スパイダーマン続編『スパイダーマン:ファーフロムホーム』ではヴィランだったミステリオは別なユニバースから来たヒーローという設定でした。
本編ではピーターたちのいる地球は「アース616」で、自分は「アース833」と話しているシーンがあるのですが、結局これはミステリオによる嘘の設定で観客はここで肩透かしを食らいました。
さらにドラマ『ワンダヴィジョン』では死んだ弟クイックシルバーことピエトロの代わりに『X-men』シリーズのピエトロが登場し多くのファンの顎を外すという事件が起こりました。
別な次元のピエトロが登場したことによってX-menシリーズとのクロスオーバーへの期待が高まったのですが、結局彼はX-menとはなんら関係のない普通の人間でワンダが無作為に選んだ演者に過ぎませんでした。
またしてもマルチバースではないことを知って多くの視聴者がガックリと肩を落とすことに。
しかしついにノーウェイホームでマルチバースの扉は開かれました!
その作品こそ世界を熱狂させた映画『スパイダーマン:ノーウェイホーム』です。
ドクターストレンジの呪文が失敗したことによりピーターパーカーの事を知る別次元のヴィラン達がピーターの世界にやってきたのです!これは映画の歴史をひっくり返すような事件なんですけど、話すと長いのでまた別な記事で取り上げるかもしれませんw
映画に登場するヴィラン達は元々ソニーで制作していたスパーダーマンシリーズのキャラクター達でMCUと交わることのない全く別の世界線でした。
しかしマルチバースという設定を用いることで他の世界からやってきたことにすれば自然に登場させることが実現できたわけなんですね。
そして本当の奇跡は他のシリーズのスパイダーマン達も登場したことです。
我々の知っているトムホランド版のMCUピーターパーカーを基準とすれば、他の2人のスパーダーマンは変異体という扱いになります。
トムピーターはメイ叔母さんを亡くしましたが、初代ピーターはベン叔父さんと親友のハリー、2代目ピーターはベン叔父さんと恋人のグウェンを亡くしました。
このように同じピーターパーカーでもその運命には違いが出ているのが分かります。
そう思うとトムピーターが亡くしたのは両親ともいえるベンとメイ両方ですが、身内ではない人に犠牲は出ませんでした。
一方スパイダーマンの正体はピーターパーカーということを忘れさせることで自分自身を殺したという風にも捉えられるかもしれません。
MCUはノーマンオズボーンが死んだ世界?
そしてグリーンゴブリンであるノーマン・オズボーンですが、劇中で彼が経営するオズコープ社がないことに戸惑っているシーンがありました。
これは色んな仮説が考えられますが、MCUの世界では彼がそもそも生まれていなかった、会社はあったがスタークに買収されていた、人体実験に失敗し会社が倒産していた、等と色々考えることができます。
初代スパイダーマンシリーズでいうと人体実験で1度心臓が止まっているのでこの時アシスタントが心臓マッサージをせずにそのまま死んでしまったという世界があってもおかしくないですよね。
個人的にはスターク社に合併されている説が痺れますが。
登場したのは3つのユニバース
ちなみに本作で登場したヴィランは5人いたわけですが、彼らは5人とも違うユニバースから来ていたわけではありません。
劇中のヴィラン同士の会話でも分かるように、ドクターオクトパスはオズボーンの事を知っていました。そしてサンドマンも彼らのことを知っていました。
さらにエレクトロことマックスはコナーズ博士のトカゲ人間事件のことも知っており、コナーズ博士もマックスの事を認知していました。
つまり純粋に初代スパイダーマンのいたユニバースと2代目のいたユニバース、
そしてMCUのユニバースで3つの世界線が合流したというのが今回の作品です。
ラストシーンではさらに他のヴィランも登場する寸前までいったのでもっともっと他のユニバースも今後登場するかもしれませんね。
ノーウェイホームはどこで観れる?
マーベル作品が観れるサブスクといったらディズニープラスが最も配信作品を所有しているのですが、
所有権の関係でスパイダーマンシリーズだけはディズニープラスで鑑賞することができません。
調べたところ現在有名どころだとU-NEXTやAmazonプライムでレンタル配信していました。
アマゾンプライムだとレンタル料が713円〜掛かってしまいますが、
U-NEXTであれば無料期間中の600ポイント使用することで実質110円でレンタルすることが可能になっています。
そのためコストを抑えるのであればU-NEXTが1番お得と言えそうです。
こちらにU-NEXTの登録先も貼っておくので鑑賞したい方はぜひ!!
映画観るなら<U-NEXT>まとめ
今後のマーベル作品はマルチバースの存在が非常に強くなる傾向にあります。
基本的にはパラレルワールドという風に捉えてもらって問題ありません。
ドクターストレンジの続編に関しては『ドクターストレンジ:マルチバース・オブ・マッドネス』とサブタイトルに入れてくるくらいなので今後は今まで以上にはちゃめちゃになりそうですね!
他にマルチバースについて扱っている作品だとドラマ『ロキ』シリーズや映画『スパイダーマン:スパイダーバース』もあり、かなり理解がしやすいように紹介してくれていますのでまだ未見の方がいればかなりオススメですよ!
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